医療用 ウィッグ

 「あなたの病名は・・・がんです。」と、医師から告げられた人の精神的なショックは、計り知れないものでしょう。 医学の進歩により、早期発見、早期治療が可能となり、がんはかならずしも不治の病ではなくなってきました。 とはいえ、医師を信頼し、心から安心して生活していかれる人などいるわけがありません。 テレビドラマなどで、よく見知っているように、がん治療は髪が抜け、吐き気に苦しむなど、様々な副作用を伴うものです。中でも、外見に大きな変化をもたらす、頭髪の脱毛は、心に深い傷を与えるため、人それぞれですが、自分の納得のいく形でそれをカバーする(はっきりいえば、隠す)ことが、早急に求められます。 その強い期待に答えるために用意されているのが、医療ウィッグ(かつら)なのです。
 がん治療には、大きく分けると次の3つの方法があります。 1、外科療法(手術) 2、薬による治療(化学療法、ホルモン療法など。いわゆる抗がん剤治療) 3、放射線治療 。 2つ目の、薬=抗がん剤を投与してから、平均して10~20日後に脱毛は始まると言われています。
 それは頭髪だけでなく、全ての体毛(眉毛、まつ毛、鼻毛、陰毛など)も同じです。 先にも述べたように、これらの副作用は、患者の心に甚大な傷を与えるため、治療を始める前に、あらかじめ脱毛はいずれ起こるものだ、それは薬がしっかり効いている証拠だと、心の準備をしておく必要があります。 また同時に、自分が自分であるために、ウィッグ(かつら)など、必要なものを、あらかじめ用意しておくことも必要不可欠です。 ウィッグだけでなく、スカーフや帽子など様々な被り物を用意しておけば、今までと変わらず健康的な自分の外見を保つことで、治療を終えて元気を取り戻した自分の姿を容易に想像することもできます。 また、不意に転倒したときには頭を守ってくれもします。 まつ毛が抜け、直射日光が眩しく感じられるため、サングラスも必要ですし、鼻毛が抜け、鼻が乾いてしまうのを防ぐために、マスクも必要です。 脱毛の状況は、人それぞれ異なるため、おしゃれ用のウィッグではなく、サイズや毛量の調整など様々なオーダーが出来る、医療用のウィッグを購入すると、間違いがありません。 
 抗がん剤治療は、約一年半はかかるとされているため、ウィッグは丈夫なものを選びます。 自分に合った自然なウィッグを選ぶには、ウィッグを取り付けてみて、毛髪を触ったとき、手触りに違和感がなく、元々の髪質に近く、心地よいかを確かめてみることです。 分け目に違和感がないかもよく見ておきます。 素材は、人毛、人工毛、ミックスがあり、脱毛具合によって、必要な毛量が異なるため、ウィッグの価格も数千円から数十万円とかなり開きがあります。 病気が回復するにつれて、自毛の量が増えるため、医療用のウィッグは毛量を減らすことができるものが多く、そのことも病気治療に大きな励みになります。 入院していて外出できない患者のために、病室に直接ウィッグのサンプルを届けて、あらかじめ色んなタイプを試着できる業者もあり、患者の状況に合わせたサービスも充実していて良心的です。